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1.4. Debian ニュースを追いかける

すでに述べたとおり、Debian プロジェクトは極めて分散的で有機的な方法で発展しています。その結果、プロジェクトの内部で起きた出来事について絶えず情報を得るようにすると、終わらない洪水のごとく通知が溢れ返ることになります。
最も重要なニュースだけを知りたいのなら、 メーリングリストを購読することをお勧めします。このメーリングリストはきわめて流量が少なく (1 年に数通程度)、たとえば新しい安定版のリリース、新しいプロジェクトリーダーの選挙、年 1 回の Debian カンファレンスなど、最重要の発表だけが載せられます。
Debian に関するより一般的 (定期的) なニュースは を通じて送られます。このメーリングリストの流量もまた極めて合理的 (通常 1 か月に数通) で、準定期的な「Debian プロジェクトニュース (DPN)」はこのメーリングリストを通じて発信されます。プロジェクトニュースには、プロジェクトで起きたことに関するさまざまなちょっとした情報が載せられています。全ての Debian 開発者は、公開するに値する情報があると感じたら、このニュースに寄稿することができます、DPN はプロジェクト全体を俯瞰し続けると同時に、有益な本質を提供しています。
Debian の進化とある時点に個々のチームで何が起きているのかについてより詳しい情報を得るには、 メーリングリストを参照してください。その名前が意味する通り、送られてくる告知は恐らく開発者がより興味を持ちそうなものでしょう、しかしこのメーリングリストを使って、関係者はより具体的なチームで起きていることから、安定版がリリースされたときだけでなく、常に目を離さないでいることも可能です。 はユーザが見ることができる結果についてニュースを配信するのに対して、 はその結果がどのようにして引き起こされたかについてニュースを配信します。注釈として、「d-d-a」(このメーリングリストはときどきそう呼ばれます) だけは Debian 開発者ならば誰でも必ず購読しなければいけません。
より非公式な情報ソースが Planet Debian にあります。これは Debian 貢献者が自分のブログに投稿した記事を収集しています。内容は Debian 開発の話題に限ったものではありませんが、貢献者たちは、コミュニティの中で何が起きているか、メンバーが何をする予定であるか、について見解を示します。
ソーシャルネットワーク上では頻繁に Debian プロジェクトを見かけることもあります。Debian が公式に存在するのはフリーソフトウェアで作り上げられたサービス (pump.io で動く Identi.ca マイクロブログサービス) 上だけですが、多くの Debian 貢献者が Twitter アカウント、Facebook ページ、Google+ ページなどを賑わしています。